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困った来訪者 見知らぬ誰かのお母さん [独り言/その他]

前に、宗教の勧誘や、訪問セールスを断るのが苦手。という話をしました。
そういうのは、苦手ではありますが、時間がかかっても、どうにかできます。

でも、途方に暮れちゃうような、困った来訪者が、たまに来ます。
今日は、その中で、特に印象に残っている人の話をします。

名前は知りません。見知らぬ誰かのお母さんです。
年齢は、見た感じ30代後半。
ぐわ~っともしてないし、じと~っともしてないし、
本当に、極々普通の感じの女性です。

ただ、名前や、どこに住んでいるか、はもちろん、
お子さんの性別、学年、学校も一切不明。名乗りませんでした。

で、何の用で、うちに来たのかというと、
お子さんが落としたスマホを、探しに来たんです。

GPSで検索してみたら、うちの住所が表示されたのだそうです。
で、「お宅にありませんか?」って、訪ねてきたのです。

最初は、
あら大変! 同情するわ・・。他人事とは思えない・・。
って思ったんだけど、とんでもなかったです。

今、思えば、しょっぱなから、ちょっと変でした。
だって、

「この家の周りの道路や、お宅の植え込みとか、家の裏とかは、
 勝手とは思いましたが、今、確認させてもらいました。
 でも、なかったんです。お宅で預かってませんか?」

って聞いてきたんです。

「え??ええ?? 預かってないです。」って答えても、ダメ。
「でも、GPSでここの住所が表示されていますので。」の一点張りなんです。

いや、そう言われても・・・。
GPSだって、誤差あるでしょうに・・・。

そもそも、うちの前の道路は行き止まりで、通り抜けできません。
住民しか通らない道を、お子さんが通ったというのは、
思い違いではのかと聞いたら、

「この辺りは学区外なので、本人も、どの道を通ったのか覚えていません。
でも、とにかくGPSは、ここの住所を表示しています。」
って言って、引かないんですよ・・・。
もう、どうしたらいいのやら・・・。

挙げ句、
「あなたのお子さんが、拾って持っていないか、確認してもらえませんか?」
ですって!

なんと!!
うちの子供がネコババしたのではないか、と疑われていたのです!
あ然・・・。

どうやら、庭に、子供たちの自転車が置いてあったので、
そこそこの年齢の子がいると判断したみたいです。

なんじゃそりゃ!! って、頭にきたけど、
こっちは、家も名前も、子供がいることも知られているわけで、
恨みを買ったら怖いので、あまり強くも言えません。
困ったな~、を通り越して、だんだん怖くなっちゃいましたよ。

いくら、ないって言っても、全然、帰ってくれる気配がなく、
どうにもこうにも、らちが明かないので、
「ご近所にも聞いて、探してみますので、連絡先教えてください。」
って、言ってみたら、

自分の素性を明かしたくなかったんですかね?
「それはいいです。自分で探します。」
って、突然、帰っていきました。

ええ~!?
あんなに、粘ってたのは、一体なんだったの??

でもそうね、最初からそう言えばよかったんだね・・・。
ほんと、帰ってくれて、ホッとしました。

当時は、怖くて、直接言えなかったので、今ここで・・・。

普通、GPSで端末の場所を検索した時、
ピンポイントで、表示された家のインターホン鳴らします?
本人連れてきて、通ったところを確認しながら探しませんか?

それもしないで、うちの子供たちを、犯罪者呼ばわりって・・・。
ちょっとおかしいです。

でも、どこから見ても普通の人なんですよ。

もちろん、挙動不審なところもありませんでした。
まあ、人の家の敷地内を勝手に捜索してるのは、不審といえば不審ですが。

言葉遣いも丁寧で、ヒステリックだったりとか、
まぶたがピクピクしてるとか、目が怖いとか、
そういうところも、一切なかったです。
本当に、どこから見ても、よくいる普通のお母さんでした。

最初から最後まで、ごく普通のテンションで、淡々と話し、
でも、言ってることだけが、おかしい・・・。

そして、自分が正しいと信じて、全く引かない。
正直、ちょっと不気味・・・。

世の中には、こういう人もいるんですね。
そして、家でじっとしていても、めぐり合うんですね。
こわいこわい。

ところで、なんか、このお母さんの似た人をどこかで・・、
と思ってたら、
特売卵のおじいさんを思い出しました。
似てますね。雰囲気、似てます。
ああ、あの時の、店員さんの気持ち、こんな感じだったのかなぁ。

タグ:独り言
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