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母乳バンクへの協力 [独り言/ニュース]

「母乳バンク」全国整備へ 低体重児の病気リスク減 | 共同通信
母乳が出ない母親の代わりに、別の母親の母乳を小さく生まれた赤ちゃんに無償提供する「母乳バンク」について、厚生労働省が全国的に整備する方針を固めたことが29日、分かった。低体重で生まれ臓器が未発達な赤ちゃんが対象で、母乳を与えることでさまざまな病気のリスクを減らす狙い。全国の新生児集中治療室での提供を想定し、早ければ2023年度からの事業開始を目指す。

私、母乳の提供者になったことがあります。

うちの子供たちは、二人とも低体重児で、
NICU(新生児集中治療室)のお世話になったのですが、
その時に、協力を求められたことがあるんです。

といっても、余所のお宅の赤ちゃんを抱いて、
直接授乳するわけではありません。

哺乳瓶に搾乳したものを提供するだけで、
どの赤ちゃんが飲むのかも知らされません。

たぶん、提供を受けた赤ちゃんのお母さんも、
「誰から」というのは、知らされないのではないでしょうか。

NICUの赤ちゃんは、最初のうち、
針のない注射器?スポイト?のようなもので、授乳します。
赤ちゃんの飲む力が弱くて、十分な量が飲めないので、直接授乳できないんです。

一旦、哺乳瓶に搾乳してから、そのスポイトにとり、それを飲ませるのですが、
それでも、びっくりするほどちょっと、ほんの数ccしか飲めないです。
でも、その5~10ccの母乳を搾乳するのが、大変なんです。

どんな母親だって、最初は、なかなか母乳が出ないのですが、
NICUに入っている赤ちゃんのお母さんは、
お母さん自身も、体調がよくない場合が多いです。
そうなると、ほんのちょっとも出ないんですよ。

ただでさえ、小さく生まれて弱くて、母乳を必要としているのに、
それを飲ませられない・・・。もうね、涙出てきます。


私も、第1子の時は、悲観的な気分になりました。
ただでさえ、子供がNICU入りで、衝撃を受けているのに、
小さじ1~2杯の母乳さえ出せないなんて・・・、って。
産後の気分の浮き沈みの影響もあったと思います。

第2子の時は、比較的、余裕がありました。
NICUも二度目だったし、長男を母乳育児した経験もあるので、
精神的に落ち着いてました。

体力的にも、第一子の時より調子がよくて、
母乳の出もよく、多めに搾乳する余裕もありました。

その第2子の時、産後4~5日目だったかな?
(ちょっと記憶が怪しいけど、結構、すぐだったと思います。)
NICUの助産師さん(看護師さん?)から、
「母乳を5ccもらえないか?」って頼まれたんです。

どうしてもミルクではなく、母乳を飲ませたい赤ちゃんがいて、
でも、お母さんの状態が良くなくて、もらえないって話でした。

もちろん、どうぞどうぞって感じで、その分を、多めに搾乳しました。
たぶん、そのお母さんが回復するまで、4~5回続けたかなと思います。

助産師さんに、なんだか、すごく熱烈に感謝されたので、
たぶん、その赤ちゃんにとって、
とても大事なことだったんだろうと思います。
役に立ててよかったです。

で、その時、その助産師さんに聞いた話だと、
結構、母乳を手に入れるの、大変なんだそうです。

産後の日数で、母乳の成分も変わってくるので、
できれば、出産日が近いお母さんの母乳が欲しいそうです。

でも、余所の子に提供できるほど、搾乳できるお母さんが、
いつも見つかるわけではないですから。

一般の産科に入院している赤ちゃんのお母さんに頼んで、
搾乳してもらうこともあるって言ってました。

でもね、結構、断られることもあるそうです。
う~ん。

私は、それを聞いて「なんで?」って思ったけど、
感じ方は人それぞれだから、仕方ないですよね。
特に、産後は、どのお母さんも過敏になってるから、仕方ないかもしれないです。

今回、このニュースを見て、あの時のことを思い出し、
あれは、あの病院だけでなく、あちこちで困っていることだったんだと知り、
ちょっと気にかかりました。

私は、もう、協力することはできないけれど、
もし、これから先、出産する予定の方がいらっしゃったら、
もし、その時、協力を求められたら、ちょっと、検討してみてください。

小さじ1~2杯です。
たったそれだけ搾乳するだけで、
千数百グラムで産まれた赤ちゃんと、
半泣きのお母さんをサポートできるんです。

もし、体力的&精神的に余裕があって、母乳の出も良かったなら、
できれば協力してあげてください。

私は、この母乳バンクが、もう少し認知されるといいな~と思いました。
だって、こういう事情があるんだと知っているのと、いないのでは、大違いです。

何も知らない状態で、産後すぐに、協力を求められたら、
確かに、「えっ?えっ?なに?」って、ちょっと警戒します。
産後は、ただでさえ興奮状態だし、無理ないです。

タグ:子供
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