美術音痴

娘の夏休みの宿題に、
美術館に行って、気に入った作品を鑑賞し、感想を書く。
というのがありました。

とにかく、美術館に行かなくては、ということで、連れて行きました。
でも、親が手伝えるのはここまでです。

どんなに、
「どんな感じだったっけ？」とか、聞かれても、答えられません。
子供の宿題を、手伝ってはいけませんからね。

というのは建前で、ホントに無理なんです。
私、美術音痴で・・・。
な~んにも浮かんでこないんです。

この美術音痴、娘に遺伝したのでしょうね・・・。

娘は、モネの睡蓮を見て、「・・・The油絵って感じ？」
どなたかのアート作品を見て「・・・The現代アートって感じ？」

と言ってます。
不憫な・・。私と同じです。

何か、ヒントになるような、声かけができればよいのですが・・・。
でも、残念ながら、私の感想も同じなので無理でした。
うっかり、意気投合してしまいましたよ。

美術の先生は、なぜ、
「美術作品を見ると、誰もが、何かを感じる」と思うのでしょうか。
本当に、何も感じない。ってことがあるのです。

ところで、夏休みに入る一週間前、娘の宿題で、
「夏休みの宿題を金銭で解決することについて、親に意見を聞いてくる。」
というものがありました。

なんだそれは？と思いますよね。

最近は、夏休みの自由研究や、作文、感想文を、代行するサービスがあるらしいです。
で、それを利用することについて、どう思うか、保護者にも聞いてくる。
という宿題なんです。

わざわざ、宿題に出したということは、
あの学校でも、それを利用する人がいた、という事でしょうか・・・？

テレビで見たことはあったのですが、
こんな身近な話だとは、思いませんでした。

でも、この美術の宿題に限っては、
お金を払ってでも、やってもらいたい、と思う気持ちが、よくわかります。

絵を見ても、ホント、何も感じないんですよね。わかりますよ。
「適当に書いとけばいいじゃん！たった3行なんだし。」
の、その「3行」。そのたった3行が、埋まらないんです・・。わかりますよ。

半日苦しんで、どうにかこうにか絞り出した、娘の感想文を見てみたら、
「近くで見たらドブ色だったけど、遠くから見たらきれいだった。」
とありました・・・。

頑張った！！すごい気持ちわかります！
でも、私ですら、チョイスしないであろう表現！！

「ドブ色」

勇気あるなあ・・。
でも、これが、限界なのでしょう。
仕方ないです。だって、そうしか思えなかったんだもの・・。

先生、娘は、この、3行の感想を書きあげるのに、半日かかってます。
マジメに頑張って、これなんです。
どうか、頑張ったことだけでも、察してやってください。

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