素人も美術品を修復する国。スペイン

素人の修復で漫画風にされた聖像、再修復でほぼ原状回復 スペイン：AFPBB News
・・・スペイン北部ナバラ州の当局は24日、素人が手掛けた修復によって漫画のキャラクターのようになってしまったと批判されていた16世紀の聖像について、原状を回復したと発表した。・・・

これ、直したんだ！
私、てっきり「二匹目のドジョウを狙ったのか？」と・・。
疑っていて、すみませんでした。

修復失敗と聞くと、やっぱり、あの絵を思い出しますよね。

サルみたいになっちゃったキリストの絵！
大笑いした人も多いはず。私も、涙が出るほど笑いました。

サルみたいになっちゃったキリストの絵、に関する記事(リンク先AFPBB News)

　　　老婦人が教会のキリスト絵を修復したら…まるでサルに
　　　「世界最悪」の修復キリスト画、人気の観光スポットに
　　　「世界最悪」のキリスト画修復、82歳女性に著作権収入の49％

そのまま観光スポットになって、グッズ販売とは、商魂たくましい・・。

ところで、これ、どっちも、スペインでのことなんですよね。

そういうお国柄なのかしら？
なんで、素人に任せるんでしょう。

最初の、キリストの絵は、まあしょうがないとして、
聖像の方は、16世紀の物なんだし、なんか、もうちょっと慎重にねぇ・・。
関係者は、当然、あのキリストの絵のことを、知ってただろうし・・。

元のように修復できたってことは、
それだけの技術を持った、プロがいるわけでしょう？
なんで、最初から、その人にお願いしなかったのかしら？

もしかして、プロは人数が少なくて、素人がやらざるを得ないのかしら？
それとも、やっぱり、費用が膨大にかかるのかしら？

だとしたら、素人による修復は、さほど珍しいことでなくて、
スペインのあちこちに「微妙～に失敗」作品が、あるのかもしれない・・。

文化の違いですかね？

でも、もう、そ～っとしておきましょうよ。

日本だったら、日本画とか、水墨画とか、仏像とか、
少々傷んでいても、よっぽどのものでない限り、
そ～っと、大事に、手を触れないで、時の流れに任せますよ。

もしかして、朽ちてしまうかもしれないけど、
それでも、少なくとも、素人には手を出させません。

素人の手で、全く違う、例えばサルの絵にされたら、
その時点で、違う人の手による、別の作品になってしまいます。

素人も美術品を修復する国。スペイン。

「素人が修復」というのは、私には、全く理解できないけれど、
そこから、時折、生み出される新たな作品には、大変興味があります。

でも、あのキリストの絵を超えるものは、そうそう出てこないでしょう。
あれは、衝撃でした。

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